紀州釣りウキ自作
『水雲ウキ』の特徴は、軽量、高浮力のバックアップ材丸を活用しています。
バックアップ材丸は、通常のウキ材の硬質発泡スチロール樹脂(ポリスチレン)と比べると、
重量が1/5程度、浮力は2倍程です。
一般的な硬質発泡スチロールだと吸水性が有り、溶剤耐性も低いので、ウキ材として
使用するには、しっかり下塗りをする必要が有ります。
バックアップ材丸は素材が発泡ポリエチレンなので、耐水性、耐溶剤性に優れており、
非常に柔らかいので、カッターでカットし、ハサミで形を変え、アイロンで形を整えることで、
ウキの浮力や目印にすることが出来ます。
逆に、バックアップ材丸はこの柔らかさが仕上げたウキの耐久性にマイナス要素となります。
但し、簡単、安価に作ることが出来るので、この欠点は補えるでしょう。
『水雲ウキ』の詳細な作成手順の詳細は、以下の過去記事を参照ください。
過去記事:紀州釣り用自立棒ウキ『水雲ウキ』簡単・安価な自作の手順
今回は、カーボンソリッド400㎜と500㎜のものを作ってみました。
ウキとしての材料単価は、400㎜で80円程、500㎜で100円程です。
力を逆涙型にしたもの(浮力:0.3号相当) 5本
軸:カーボンソリッドΦ1.2 400㎜
目印トップ:バックアップ材丸Φ8 50㎜(蛍光オレンジ塗布)
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ8で30㎜で蛍光イエロー塗布、
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ8で30㎜で蛍光イエロオレンジー塗布、
40㎜間隔を開ける。
浮力:バックアップ材丸Φ15 35㎜を逆涙型に加工。
錘:チューニングシンカーΦ1.0 40㎜(0.33g)巻き付け
ウキ環:ステンレス針金Φ0.55 30mmを曲げ加工し、木綿糸で軸に巻いて瞬間接着剤で固定。
(ウキ環の固定部分とチューニングシンカーに収縮チューブΦ2 25㎜を広げて被せてライターで収縮)
重量:1.7g
・浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.3号相当)

浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.2号相当) 5本
軸:カーボンソリッドΦ1.2 400㎜
目印トップ:バックアップ材丸Φ8 50㎜(蛍光オレンジ塗布)
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ6で30㎜で蛍光イエロー塗布、
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ6で30㎜で蛍光イエロオレンジー塗布、
40㎜間隔を開ける。
浮力:バックアップ材丸Φ13 35㎜を逆涙型に加工。
錘:チューニングシンカーΦ1.0 40㎜(0.33g)巻き付け
ウキ環:ステンレス針金Φ0.55 30mmを曲げ加工し、木綿糸で軸に巻いて瞬間接着剤で固定。
(ウキ環の固定部分とチューニングシンカーに収縮チューブΦ2 25㎜を広げて被せてライターで収縮)
重量:1.6g
・浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.2号相当)

浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.3号相当) 4本
軸:カーボンソリッドΦ1.2 500㎜
目印トップ:バックアップ材丸Φ8 30㎜(蛍光オレンジ塗布)
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ8で30㎜で蛍光イエロー塗布、
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ8で30㎜で蛍光イエロオレンジー塗布、
40㎜間隔を開ける。
浮力:バックアップ材丸Φ15 35㎜を逆涙型に加工。
錘:チューニングシンカーΦ1.0 40㎜(0.33g)巻き付け
ウキ環:ステンレス針金Φ0.55 30mmを曲げ加工し、木綿糸で軸に巻いて瞬間接着剤で固定。
(ウキ環の固定部分とチューニングシンカーに収縮チューブΦ2 25㎜を広げて被せてライターで収縮)
重量:1.9g
・浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.3号相当)

浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.2号相当) 4本
軸:カーボンソリッドΦ1.2 500㎜
目印トップ:バックアップ材丸Φ10 30㎜(蛍光オレンジ塗布)
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ6で30㎜で蛍光イエロー塗布、
40㎜間隔を開けて途中の目印をバックアップ材丸Φ6で30㎜で蛍光イエロオレンジー塗布、
40㎜間隔を開ける。
浮力:バックアップ材丸Φ13 35㎜を逆涙型に加工。
錘:チューニングシンカーΦ1.0 40㎜(0.33g)巻き付け
ウキ環:ステンレス針金Φ0.55 30mmを曲げ加工し、木綿糸で軸に巻いて瞬間接着剤で固定。
(ウキ環の固定部分とチューニングシンカーに収縮チューブΦ2 25㎜を広げて被せてライターで収縮)
重量:1.8g
・浮力を逆涙型にしたもの(浮力:0.2号相当)

前回、軸長333㎜のものを試作しており、これと合わせて充分な本数が確保できたと思います。
過去記事:久しぶりに『水雲ウキ』を試作してみました
視力の衰えを感じるようになり、これくらいの目立つウキが必要になってきています。
春から紀州釣りをメインにして釣行しようと思いますが、使ってみて修正点を見出そうと思います。
※水雲ウキとは
『水雲ウキ』のおさらいですが、水雲ウキとは以下です。
・水雲ウキ(Mizumo Uki)
主に紀州釣り用として使用するウキで、ファイバーソリッドを軸に使用し、浮力部分に軟質発泡材を
使用した自立棒ウキの総称です。
但し、寝ウキとして浮力に軟質発泡材を使用した場合も含む。
浮力部分の直径や寸法、塗り分ける色等には拘らない。
目印部分は軟質発泡材の使用には拘らない。
・水雲ウキ(Mizumo Uki)の特徴
軟質発泡材を浮力部分に使用することで、軽量なウキに仕上げることが出来て、遠投性を確保。
高浮力のため大きな目印をリフトアップすることが出来て、遠投での視認性を高めることが可能。
浮力部分に軟質発泡材を使用することで、高浮力・軽量を活かしたウキに仕上げて安定性を確保。
安定性の確保により、魚が餌を突いた時のウキの変化が良く見え、敏感性が良い。
※私の水雲ウキは、視認性>遠投性>安定性>敏感性の順位を意識して遠投用に作り込んでいます。
良く見えて安定しているウキに何かの変化が見られれば、それが当たりと判別が出来るからです。